デンマンズ・ガーデンズ Denmans Garden
またもリストアップしたガーデンを一つスキップしてデンマンズに遣ってきた。
今年は今までに訪ねていないガーデンも巡りたいとリサーチしてきたのだが、有名な名園は外せない。ジレンマだ。デンマンズも02年、07年に次3度目の訪問になる。
50年間で内外の1000以上のガーデンをデザインしてきたという著名なガーデンデザイナーのジョン・ブルック(John Brookes)がデザインしたガーデンで、
ジョン・ブルック氏の自宅とガーデンスクールに隣接している。
エントランスから繋がるガーデンセンターの無数に並んでいるコンテナやオーナメントが気を惹くがガーデンが先だ。
先ずは"Walled Gravel Garden"に入る。壁に囲まれた砂利のガーデンだ(写真上4枚 下左2枚)。
デンマンズはこの土地の環境にあった植物を配置した設計・植栽がなされている。この辺りの土地はチョーク層で表土はわずかな土壌しかない。
そこで砂利の中でも水分を有効に活用できるよう工夫し、乾燥に強い植物を植栽したグラベル・ガーデン(Gravel Garden)としたのだろう。
壁には造成時出てきたものであろうフリント石も使われている。イーストアングリアのベス・チャトー・ガーデン(Beth Chatto Garden)と並び知られたグラベル・ガーデンだ。
セラミックの壷、ベンチ、クジャクの象や木製オベリスクなどファーニチャー、オブジェやオーナメントも効果的だ。
葉色には銅葉や銀葉、葉形にも様々な形状が取り入れられ質感も多彩で花が少なくても見飽きることがない。
ウォールド・ガーデンを出ると決して広くはない長方形のガーデンだが、芝(Lown)や牧草(Rough Grass)の中に幾つかの小さな植え込みを造り、
その間を曲がりくねった通路でつなぐ手法で広く感じられる。植え込みには多彩な樹木や潅木が用いられ、そのカラースキムは心憎いばかりだ(写真上2枚 下左4枚)。
また、ここにもグラベル・ガーデンが取り入れられている。
ここでもオーナメントやスカルプチャーが要所に使われており楽しめる。池も"Large Pool"と"Circular Pond"の2つがある。やはりガーデンに水のある景色は良い。
ただ、Large Poolの周辺の植物が生長しすぎて少し荒れた感じがする。お気に入りの少年像も葉っぱに埋もれ可哀想だ(写真上右)。
ガーデンセンターに戻りコンテナやオーナメントを見て歩く。持ち帰れるわけもないが、一つひとつを取り込んだガーデンを夢想し、暫し時間を忘れる。
Address | Fontwell, Arundel BN18 0SU |
Telephone | 01243 542808 |
Web Site | Denmans Garden |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。